寒い 寒い
凍えそうな冬の帰り道
歩幅を合わせて
二人寄り添って歩いてく
本当は
私もあなたも自転車がある
だけど
少しでも一緒にいたいから
少しでも多く会話をしたいから
少しでも長く同じ時を過ごしたいから
だから
自転車を押して
寄り添って帰る。
今日学校であった
楽しかったこと
悲しかったこと
嬉しかったこと
辛かったこと・・・・・
いっぱいいっぱい喋ってるうちに
凍りそうなほどの寒さは
忘れてしまう。
家に着くまでの
短い短い
二人の時間
そんな
ありふれた時間が
私が
今日を生きている中で
なによりも
いちばん
幸せで
大切な
時間(トキ)です。
寒い 寒い
凍えそうな夜闇を
一人さびしく
青い自転車で駆けていく
家まで
あと少し
そこで
突如
自分の眼に映るのは
私の先輩たち。
どちらも自転車なのに
きっと
ずっと二人でいたいから
自転車を押して
二人寄り添って
歩いてる。
別に
自分には無関係で
どうだっていい
ことなのに
どうしてこんなに
胸が痛むのだろう?
あぁ
それはきっと
私がその先輩を
あきらめ切れて
ないからでしょうか
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